イベント報告
脳いきいき講座 in 伊豆の国市『時代劇場』開催!!

伊豆の国市『時代劇場』にて「脳いきいき講座」開催!!《2014年3月9日》
ライフサポートセンター東部は、認知症セミナー「脳いきいき講座」を初めて伊豆の国市にて開催しました。
主催は(公財)労働者福祉基金協会ライフサポートセンターしずおか東部、後援を伊豆の国市、田方地区労働者福祉協議会にお願いしご協力頂きました。
会場の「文化センター時代劇場」の沿道沿いには満開となった河津桜が出迎えてくれ、小春日和の中、講座開催となりました。
伊豆の国市は、国指定史跡「韮山反射炉」は世界遺産国内推薦資産として決定されたことを受け、市民挙って世界遺産認定を願って運動に取り組んでいる市でもあります。
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会場には、伊豆の国市広報チラシ、田方地区労福協、退福協、伊豆日日新聞等々の広報をご覧になりお申し込みいただいた90名の方々にご参加頂きました。当日予約なしで来られた方も多数あり、会場の都合上、やむなくお帰り頂たいた皆様には、ご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。
講演は、志村先生の「認知症の正しい理解」をメーンテーマとした講演で、脳の絵図を写しながら解かりやすく説明し、進められました。
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途中休憩を挟み、奥山先生の講演に入りました。認知症の予防として、食材や日頃意識して心がける事として『自立・意欲・交流』等を、優しい口調でユーモアを交えながらお話しされました。会場の皆様からは笑いが起こる等、終始和やかな雰囲気で進んでいき、とても良かったと思います。又、今回実施しなかった「漢字識別テスト」の概要説明をされると皆さん興味深々の様子で聞き入っていました。
今回のセミナーにつきましては、伊豆の国市包括支援課の皆様をはじめ、関係の皆様にはご協力を頂き、盛況に終えることが出来ました。誠にありがとうございました。
ライフサポートセンターしずおか

本当はこわいお口の病(やまい) 最近のお口トラブル事情 開催

本当はこわいお口の病(やまい) 最近のお口トラブル事情
2014年3月8日(土)、「本当はこわいお口の病(やまい)」と題して口腔ケアのセミナーを開催しました。
(会場:ALWFロッキーセンター 主催:(公財)静岡県労働者福祉基金協会ライフサポートセンターしずおか事業部 後援:静岡市 静岡県退職者福祉協議会 ろうきんグリーン友の会県連絡会 参加者:26名)
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このセミナーは、最近の口腔トラブルを知り、口腔ケアの大切さを学んでいただくもので、講師には、静岡県立大学短期大学部歯科衛生学科講師で静岡県歯科衛生士会副会長の森野智子先生にお願いしました。(摂食・嚥下リハビリテーション認定歯科衛生士(日本歯科衛生士会)、介護支援専門員)
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セミナーでは、パワーポイントを使いながら、歯の役割や歯周病、酸蝕歯、口腔内乾燥について説明をし、実際に参加者のむし歯菌の量と歯周病が原因と考えられる唾液中の血液量を、試薬を使いチェックを行いました。
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歯周病:自覚症状がないため身近に感じることが難しい歯周病は、口腔内に留まらず全身疾患(糖尿病、心疾患、脳梗塞など)に悪影響を及ぼすことや、手術の成功率、手術後の回復日数に影響する。
酸蝕歯:ドレッシングやスポーツドリンクなどの酸性食品により歯が溶けるため、摂取後のうがいや摂取する時間・回数に注意する事が口腔内の酸性濃度を下げ予防効果がある。
口腔乾燥(ドライマウス):薬剤の影響によるもので、降圧剤や利尿効果のある薬剤や抗精神薬、抗鬱剤、がん治療などを受けている方に見受けられ、医師または薬剤師に相談。
健康は健口から。これまで知らなかった知識や最新情報が盛り込まれた“目からウロコ”のセミナーでした。
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口をすすいで吐き出した液に混じっている微量の血液量で歯周病などを確認。
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中心部の円形ろ紙に唾液を滴下し、約15分肌に貼る。虫歯菌が活性化すると、菌量により青→青紫→紅へと変色。
ライフサポートセンターしずおか

富士宮市で「脳いきいき講座」を開催しました

富士宮市で「脳いきいき講座」を開催しました
2014年2月22日(土)富士宮市保健センターで、「脳いきいき講座」を開催しました。(参加93名)
(主催:(公財)静岡県労働者福祉基金協会 ライフサポートセンターしずおか岳南事務所、共催:富士宮市、後援:富士・富士宮地区労働者福祉協議会)
今回の富士宮市「脳いきいき講座」の開催は、募集100名の予定で計画し、富士宮市民の皆様へお知らせとして、広報誌ふじのみや1月号での案内と、併せて市関係部署、市保険センター等へチラシを配布しました。1月20日受付開始日には42名のお申込み、その後も随時お申込みがあり、結果109名の方のお申込みがありました。
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講演内容は、志村先生から「認知症の正しい理解」、続いて奥山先生からは「認知症の予防と秘訣」についてでした。何れにしても「認知症」にならない予防策として、「前頭前野」の機能活性化と生きていく「意欲」、「自律」した生活、人との「交流」そして、年1度位の健康度チェック等々の必要性を学びました。(今回の講座では、健康度チェック(セルフチェックテスト)は行いませんでした。)
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講演後のアンケートでは、ご参加の3/4が女性(60~70代)、広報誌やチラシをご覧になってのお申込みが多く、講演内容やわかりやすさなどの点については、殆んどの方から合格点を頂くことができました。
ライフサポートセンターしずおかでは、無料の「暮らし何でも相談」と今回の脳いきいき講座をはじめとしたセミナーなどの「生きがいづくり支援」の活動に取り組んでおります。地域の皆様への情報発信も含め、お役に立てる活動を進めて参りますので、引き続きご支援くださいますようお願いいたします。
ライフサポートセンターしずおか

スマートフォンを購入する前に知っておきたい3つのポイント開催(静岡)

スマ―トフォンをはじめる前に知っておきたい3つのポイント開催報告(静岡) 
2014年2月15日(土)13時30~15時、ALWFロッキーセンターにて「スマートフォンをはじめる前に知っておきたい3つのポイント」についてのセミナーを開催しました。
(主催:(公財)静岡県労働者福祉基金協会ライフサポートセンターしずおか事業部 後援:静岡市 静岡県労働金庫 生活協同組合ユーコープ 静岡地域労働者福祉協議会 参加:78名)
 
講師は、NPO法人e-Lunch 副理事長 中田順子さん。NPO法人e-Lunchさんは、パソコン講座やインターネット安全教室などの情報化支援に関する活動も積極的に行う団体です。
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豊富な知識と経験のもとパワーポイントを活用しながら「携帯とスマホの違い」「利便性とリスク」「LINE」の3点について分かりやすく説明をされました。
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その中で、スマートフォンと上手に付き合うためには、仕組みを理解し常に個人情報を意識すること、過度に依存せず主体的に使いこなすことが大切と話し、予定の90分間を若干オーバーし、セミナーは終了いたしました。
 ライフサポートセンターしずおか

『脳いきいき講座in雄踏』開催報告

『脳いきいき講座 in雄踏』開催報告
 日 時 : 2014年2月2日(日)10:00~12:00
 会 場 : 西区 浜松市雄踏文化センター
 参加者: 37名
 2月2日(日)の午前、浜松市西区の会場では初めての「脳いきいき講座」を浜松市及び社会福祉協議会の後援、協力を頂き「雄踏文化センター」にて実施しました。
 会場の「文化センター」は様々な催しにも対応できるよう、大ホールから美術工芸室、多目的ホール、大小会議室と施設は整い、各部屋の設備も充実し、ゆったりとした環境の中で講座を開くことが出来ました。
雄踏文化センター
 
 日本早期認知症学会理事長の志村孚城先生からは、認知症の60-70%はアルツハイマー病が占め、初期症状は物忘れが徐々に進行し、会話は進行しても成立しないなどの「認知症の種類と初期症状」、「認知症と脳の主な関連部位」について講義いただきました。
志村先生
 日本早期認知症ケア学会評議員の奥山恵理子先生には、認知機能の状態を判断する「脳いきいき度テスト」の内容や認知症予防方法としての生活習慣改善、食事療法などについてお話いただきました。
奥山先生
 
 今回は、地域自治体、民生委員、包括センターなどの福祉事業に携わる皆さんに多くをご案内しました関係で、脳の元気度をチェックする「脳いきいき度テスト」は行いませんでした。
 
 講座終了後、団体代表の方をはじめ、一般参加された方からも、テスト内容に「興味がある」「是非受けてみたい」などと非常に深い関心を示して頂きました。
 
 今後地域での開催に発展できることを期待したいところです。
 ライフサポートセンターしずおか

フードドライブへの食品のご寄付ありがとうございました

フードドライブへの食品のご寄付どうもありがとうございました。
~NPO法人ポポロ フードドライブ事業~
約1か月に渡り設置していた『フードドライブ』事業の食品回収箱。
本日、NPO法人ポポロさんへご寄付いただいた食品をお渡しいたしました。
たくさんのご寄付をありがとうございました。
【設置直後】
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【1月中旬】
フード途中
【1月31日朝】
フード1
【1月31日午後】食品を回収する様子をテレビ局が同行取材。
フード引き渡し-
(公財)静岡県労働者福祉基金協会

スマ―トフォンをはじめる前に知っておきたい3つのポイント開催報告(富士宮)

スマ―トフォンをはじめる前に知っておきたい3つのポイント開催報告(富士宮)
 2014年1月25日(土)13時30~15時、ユーコープ三園平店(富士宮市)に於いて、(公財)静岡県労働者福祉基金協会ライフサポートセンターしずおか事業部主催の「スマートフォンをはじめる前に知っておきたい3つのポイント」についてのセミナーを開催しました。(後援:富士宮市 静岡県労働金庫 生活協同組合ユーコープ 富士・富士宮地区労働者福祉協議会)
 
 講師は、NPO法人e-Lunch 理事 桑原光子さんが担当し、豊富な知識のもとパワーポイントを活用して「携帯とスマホ、どこが違うの ? 」「スマホの利便性とリスクについて」「LINEつてどんなサービス? 」等々、29名の参加者に分かりやすく説明をされました。
講師 全体
 参加者は女性が多く親子で参加された方もおり、後のアンケートでは参加の理由として「スマホに機種変更するため」「スマホの知識を得たかったので」「スマホ持っているが使い方を教えて欲しい」「最近スマホを購入した、アプリ等のリスクを知りたくて」「LINEについて知りたかった」「1カ月前にiphone購入したが使い方が分からない」「子どもが中学3年で高校に入ったらスマホに変更しようと思って」等、また、感想として「セミナーへ来て良かった」「スマホを買うに参考になりました」「とても分かりやすく良かったです」「スマホの怖さが分かりました」「危険性は認知している。もっとラインや仕組み、機能について具体的に詳しく知りたかった」等々が寄せられました。
 
講師とスクリーン
 スマートフォンは、僅かな期間に多くの人に広まり、通信方法、情報収集方法、諸機能等のレベルアップに驚いた反面、セミナーでリスクの怖さを知ったひとりでもあります。
ライフサポートセンターしずおか 岳南事務所

ご自宅で眠っている食品をご寄付ください。(フードドライブ)

ご自宅で眠っている食品をご寄付下さい。
~NPO法人ポポロ フードドライブ事業に協力します~
(公財)静岡県労働者福祉基金協会では、NPO法人POPOLOが行うフードドライブ事業に協力し、約1か月間(2014年1月6日~1月31日)、食品の回収箱を設置しました。
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【受付に設置した食品回収BOX】
この『フードドライブ』とは、家庭で余っている食べ物を学校や職場等に持ち寄り、それらをまとめて地域の福祉団体や施設、フードバンクなどに寄付する活動です。
日本では、たくさんの食べ物が処分されている一方で、その日の食事がとれずにお困りの方がたくさんいらっしゃいます。NPO法人ポポロでは、生活にお困りの方々を支援する活動を行いながら、フードバンク・フードドライブ活動にも取り組んでいます。
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【回収BOXの中】
回収箱を設置している箇所は、私共福祉基金協会も含め、静岡県内で13ヵ所(静岡市9ヵ所、浜松市・島田市・富士市・沼津市各1ヵ所)、募集する食品は、穀類(お米等)・保存食品(缶詰等)・インスタント食品・調味料・飲料等、保存が聞き、消費期限が1ヶ月以上あるものです。
”もったいないをありがとう”にかえる活動に、みなさまも参加しませんか。
詳しくは、チラシをご覧ください。

おやこおこづかい教室開催報告

おやこおこづかい教室』開催報告
浜松市及び浜松市教育委員会等の後援を頂き、12月14日(土)「ユーコープさんじの店」コミュニティルームにて「おやこおこづかい教室」を開催しました。(参加者15組40名 子供25名、保護者15名)
講師は静岡ライフプラン設計相談室の山川さんです。
 
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この教室は、ファイナンシャルプランナーが開発された「こづかいゲーム」を通じ、お金の大切さ、お金を使う難しさを親子で体験していただくものです。
会場入りされたみなさんは、親子で同じテーブルに着席します。最初の作業は「欲しいもの」を配布されたこづかい帳に記入することです。
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先生からゲームのルールや父兄の役割等が説明され開始です。お子さんからのおこづかいの要求に対し、保護者は1回1000円のこづかいを渡します。子供たちは先生や保護者とジャンケンをし、その結果から、必要な文房具を購入、欲しいものを半額で購入あるいはアルバイトをして小遣いを増やすなど様々なアイテムが与えられ、お子さんは自身で選択・決定していきます。このゲームを繰り返し行い、欲しいもの、必要なものを手に入れるための「お金のやりくり」を親子で体験されました。楽しそうにジャンケンする親子の姿は何とも微笑ましいものでした。子供の選択・決定に親が口出ししないのがルールです。
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支える人のケア開催

「支える人のケア」開催
 (公財)静岡県労働者福祉基金協会ライフサポートセンターしずおか事業部中部事務所は12月7日(土)、静岡市葵区のALWFロッキーセンターで「支える人のケア」を実施しました(後援:静岡県、静岡市、(一社)静岡県労働者福祉協議会、静岡県労働金庫、全労済静岡県本部、生活協同組合ユーコープ)、静岡新聞、静岡放送。46人が参加されました。
 このセミナーは、通算3回目となるもので、ライフサポートセンターしずおかが受付している「暮らし何でも相談」の内容で、「心の悩み」が増加傾向である事から企画しました。今年度は初めて「心の悩み」がジャンル別統計で1位となっています(2位は法律問題)。
 第一部は、「あなたがまいってしまわないために」と題して静岡県立静岡がんセンター腫瘍精神科部長 松本 晃明先生による講演を行いました。以下講演の概略をご紹介します。
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講演する松本先生
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1.支える苦労
東日本大震災発生後岩手県に入り、静岡県のこころのケアチームの一員として活動しました。阪神淡路大震災をきっかけとして災害時のこころのケアの重要性が認識されるようになりましたが、東日本大震災では「支援者への支援」が重要だとの認識が広がりました。このように「支える人のケア」が大事な時代になっています。
今日支えている対象となる人は親、配偶者、子供、兄弟など様々ですが、本日は具体例として、(1)おばあちゃんが認知症に(2)夫がうつ病に かかってしまったケースをお話しします。
ケースA:おばあちゃんが”認知症”に
おばあちゃんは物忘れが徐々に進行していましたが、病気で入院後、入院したことが分からない、夜になると落ち着かない、など症状が悪化してしまいました。退院はしたものの、介護する人は夜も眠れない状況です。
ケースB:夫が”うつ病”に
夫が昇進して帰りが遅くなり、疲れがたまっている。休日出勤も頻繁で、次第にやつれてくる。疲れているのに眠れない日が続き、死にたいと言うようになる。メンタルクリニックに行ったらうつ病と言われ、3か月休む事になった。症状が改善しないので、さらに3か月休むよう言われた。このままでは会社を首になってしまう。妻として、どうしてよいかわからない。
ここで社会的背景に触れておくと、長寿化、少子高齢化、老々介護などがあります。無論長寿社会は良いことですが、一方、少子高齢化で「支える人」が相対的に減っており、介護負担が増しています。
2.”支える苦労”の中身について
“支える苦労”の中身を考えてみれば、その中には減らせる”苦労”があるかも知れません。
■認知症について
認知症の症状には、中核症状と周辺症状があります。
中核症状とは物忘れなどをさしますが、残念ながら中核症状はもとには戻りません。しかし、周辺症状は回復する可能性があります。
周辺症状としては、被害妄想、せん妄などがあります。 せん妄とは、夕方になると様子がおかしくなり始め(日内変動)、夜は眠らず、落ち着かない、しかし翌日にはその事を忘れてしまっている状態です。せん妄は適切な対応で元に戻る可能性があるのです。
せん妄(夜になると落ち着かない)などの周辺症状は、クリニックに相談すると薬を処方してくれます。ところが睡眠薬を出されると夜よけいに騒いでしまう事があるので、せん妄を抑える薬を使います。正しい診断をしてもらうためにも、夜の状態を医師に伝える事が大事です。
 一方で、中核症状である物忘れへの対応は、「しっかりしてよね」と言われると本人は傷つくので、同じことを繰り返し言われても、受け流しながら付き合わざるを得ません。
■うつ病について
 うつ病は、タイプ部・回復期別に対応の仕方が異なります。それぞれに合った対応をすることは、支える側の負担の軽減につながります。
①典型的(従来型)うつ病
「眠れない、食べられない、だるい・・・」などの身体の症状が毎日続き、「疲れているのに眠れない」、「睡眠薬を飲んでも眠れない」など強度の不眠に悩まされます。
②現代型(新型)うつ
ストレス要因が大きく、比較的、若い人に多いと言われます。たとえば、就職して仕事が厳しくストレスがたまり、平日は体調が悪いのですが、週末は普通に生活できるので、はたからは怠けているように見える事があります。女性の場合、子育てと仕事の両立が厳しくてストレスがたまってうつに至る、というケースも多いです。この現代型うつは、ストレスの解決方法がみつからないとなかなか回復しません。
③躁うつ病
うつ病への対応としてよく言われている「励まさない」というのは①典型的うつ病のケースで、回復には少なくとも1〜2か月はかかります。
一方で②現代型うつの場合には、どうやってストレスを乗り越えていくのかが大切です。例えば会社の上司に状態を理解してもらいながら、リハビリして行く方法があります。症状が出ている時にいきなり叱咤激励することは逆効果ですが、ストレスの原因を明らかにし、自分で頑張るべきところについて「励ます」ことはあり得ます。
このように、うつ病のタイプ・回復期によって対応は異なりますので、うつ病治療で医者にかかる時は、家族も同行し、うつ病のタイプを知り、今どういう時期か確認する(急性期かリハビリ期か)事が大事です。そして、家族はどう対応したら良いのか具体的に聞くのが良いでしょう。家族が病状を知ることが、「支える人」の負担を減らす事につながります。
3.支える人がまいってしまわないために
キーワードは「睡眠」と「つながり」です。これは支える人、支えられる人ともに大切です。
(1)睡眠
①支えられる人
認知症でもうつ病でも、昼夜のリズムを作ることがとても大事です。夜は眠れる状態をつくらないと、支える皆さんがまいってしまいます。 せん妄が起こっていたら、医師に相談しましょう。
②支える人のメンタルヘルス
支える人が、自分もうつになりそう、と心配になる事もあるかもしれません。このポイントの一つがやはり睡眠。 眠れない日が続いている場合、うつ病になりかけている可能性がありますので、心配な時は自分の事を医師に相談しましょう。自分自身が休める時間(睡眠時間)を作れるかどうかが重要です。
(2)つながり
①孤立化の悪循環
認知症もうつ病も、回りとのつながりが減ることで、孤立化して行く事があります。どんどん自宅に閉じこもるようになり、支えられる人と支える人が家庭内で二人だけの世界になるととても辛い状態になり、家族関係もギクシャクしてきます。これが「孤立化の悪循環」です。
②支えられる人、支える人ともに”つながり”を大切に
 家に閉じこもりにならないよう、”つながり”づくりを心掛けましょう。デイサービスやショートステイ、訪問看護などを利用する事で、支えられる人が外の人達と触れ、なおかつ支える人がゆっくりできる時間を作る事です。仲の良かった人に来てもらうのも良いでしょう。また、支える人は介護などのために仕事を辞めて”つながり”を断ってしまうのではなく、週1回でも働くなど、意識的に外とのつながりを保つようにすることが気分転換になります。一生懸命やる人ほど行き詰まってしまうケースもあります。
4.最後に
家族全体として幸せになる、自分自身も幸せになる事が大事です。支える人がリフレッシュできて明るい表情となれば、明るい気持ちは認知症の方にも伝わっていくのです。
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休憩をはさんで第二部は、「稲木良光とロイヤルジャパンアンサンブル」による生演奏。「稲木良光とロイヤルジャパンアンサンブル」のみなさんは、県内で活躍されるプロの音楽科で、年間110回以上の演奏会などで活躍中です。この日は、電子ピアノ、コントラバス、バイオリンによる演奏で、参加された方はゆったりと聞き入っていました。
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演奏する稲木良光とロイヤルジャパンアンサンブルのみなさん

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