イベント報告
シュウカツ(終活)をはじめよう~シニアからはじめる老い支度~

終活をはじめよう~シニアからはじめる老い支度 現代お墓事情~
1月26日(火)、コープしずおかとの共催により、シニアからはじめる老い支度の第4回目『現代お墓事情』を開催しました。今回の講師は、NPO法人エンディングセンター理事長であり、箱根駅伝で有名な東洋大学ライフデザイン学部准教授でもある井上治代先生です。今回も50名以上のお客様にお越しいただき、大変感謝いたしております。
お墓事情2
『お墓』というとその家のシンボルであり『ご先祖様を子孫が守り無縁にしない』という考えがありますが、今は跡継ぎを必要としない自分らしいお墓や葬送を希望する人が増えているそうです。子どもが娘だけ、子どもがいない、単身者、夫と別墓を希望する等、少子化、核家族化による事情はもちろんのこと、息子はいるけれど負担を掛けたくないという親心からでしょうか。お墓をもたない例として、永代供養・合葬墓・散骨・樹木葬等があるそうです。
お墓事情4
また、各国のお墓と葬送についても写真で紹介されましたが、外国では、墓石の形が本やベンチなど形の変わったものや、バラなどの植物を墓石がわりにしたものもあります。日本では、誰でも入れるよう墓石に名字をいれず言葉を彫ったもの(紹介された墓石には“寂”や“我ここに眠る”など)があるそうです。また、自然志向(自然に返る)から、遺骨を直接土に埋め、墓石のかわりに木を植える樹木葬・散骨をはじめたところもありますが、井上先生のエンディングセンターでは、樹木葬(桜葬)を中心にされています。                 
お墓事情1
最後に先生は、『自分の人生をどのように終わらせるか、今から終活(シュウカツ)することが大事。自分の最期は自分ではできないので、遺された人が困らないようにしておくことが一番の思いやり』だと話していました。
来年度もこのシリーズを県内3ヶ所で開催いたします。
日程などの詳細は近日決定しますので、ホームページでご案内いたします。
ライフサポートセンターしずおか
 

東部では初めて脳いきいき講座を開催

東部では初めて脳いきいき講座を開催
 1月23日(土)、ライフサポートセンター東部事務所は三島商工会議所において、東部では初めて脳いきいき講座を開催しました。後援に三島市・三島地区労働者福祉協議会・三島函南勤労者サービスセンター・三島地区退職者共済会の協力を頂きました。
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 介護保険上の推定で2015年には国内で250万人に達すると予測されている認知症は高齢者の関心事の第一に挙げられる問題だそうですが、受講者募集段階から盛況で、当初の60人募集人員枠は昨年の年末で一杯になり、急遽20名増枠し80名をもって締め切りさせて頂いたことからもその関心の高さが伺えます。
志村所長
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 講師は西部方面ではお馴染みの浜松早期認知症研究所の志村所長と浜松人間科学研究所の奥山所長にお願いし、途中「仮名ひろいテスト」などのセルフチェックテストを通して現在の脳の状態を知るとともに、認知症のメカニズムや前頭前野機能の工夫などについて学びました。
奥山所長
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 参加者の皆さん、それぞれ真剣に聞き入っておられ今回の講座をきっかけに、認知症にならない、させない為の生活習慣を見直して元気に過ごすためのヒントがきっと見つかったものと思われます。

静岡大学総合科学教育課程 卒業研究発表会開催

静岡大学総合科学教育課程 卒業研究発表会開催
 1月23日(土)12:30~静岡市産学交流センターにて、静岡大学教育学部総合科学課程消費生活科学専攻の第9回卒業研究発表会が開かれました。LSCも少しだけ聴講しました。
資料
 
 発表者は5つの研究室に所属する大学生18人。それぞれが選択したテーマについて11分間でプレゼンテーション(説明)を行い、3分間質疑応答を行います。発表する学生達は、緊張して臨みます。聴講者も大学生と先生達だけではなく、一般の方や卒業生も混じっており、いろいろな観点から質問が出されるため、発表者は真剣です。
 テーマをいくつかご紹介すると、「プラスチック製容器包装の分別の有効性」、「個人化社会におけるサークルの存続要件に関する研究」、「視覚障害者による講演が大学生の態度変容に与える影響」、「難消化性でんぷん添加が蒸しパン特性に与える影響」など、多岐にわたります。一見文系のようにも見える分野ですが、研究の中には実験を含むものもあって、文理の区別は付けがたいものがあります。
発表会場
 社会に翔く直前の大学生たちの旺盛な問題意識は、これからの社会の礎になるだろうという明るさを垣間見せてくれます。今後も注目したいと思います。

御殿場西中学校で「インターネット光と影」セミナー行う

御殿場西中学校で「インターネット光と影」セミナー行う
                         ライフサポートセンター東部事務所
 ライフサポートセンター東部は子育て層向け生きがい作りサポート活動として駿東地区でのイベント開催を年度計画に組んでPR活動を展開していたところ、県教職員組合駿東支部の紹介で御殿場西中学校から依頼があり、1月14日インターネット光と影の講演会を開催しました。
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 今まさに世の中は情報技術社会です。その高度な発達に伴ってインターネットの影の部分、つまり怖い部分の問題が年々深刻化しており中・高生の事件やトラブルが後を絶ちません。仕組みとモラルを正しく学び、インターネット上の被害者にも加害者にもならないためにどうしたらよいか考える機会にしてもらいました。 
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 講師は、「ケータイ安全利用教室」という中・高校生むけのカリキュラムを用意し県下くまなく講演活動をされている「NPO法人イーランチ」の松田直子講師にお願いしました。
 当日は第一級の寒波が押し寄せ寒い日でしたが、富士山がくっきり映える絶景を背にした御殿場西中学校、体育館に1、2年生全員と保護者の皆さん計300人と先生方にお集まりを戴きました。生徒からかなり高度な質問もされ、DVDを交えながら1時間15分間の講演会、最後まで熱心に聞いてもらい大変有意義な授業でありました。

無料法律相談会実施

静岡で無料法律相談会実施
 静岡大学法科大学院とライフサポートセンターしずおかは、12月24日午後、今年度3回目の「無料法律相談会」を静岡労政会館で実施しました。
 相談には12組が来訪。法科大学院生のヒアリングに続き、弁護士との相談と、都合1時間程度をかけて相談するユニークなシステムで、親切に聞いてもらえたと、好評をいただきました。
準備中の法科大学院生たち
法律相談会

消費生活出前講座実施

消費生活出前講座実施
 12月22日(火)、ライフサポートセンターしずおかスタッフの勉強会を実施しました。内容は「消費生活」。講師は静岡県中部県民生活センター消費生活相談窓口で相談を担当されている杉山氏。
 静岡県中部県民生活センターでは、これまでも「消費生活出前講座」を実施しており、今回の勉強会も出前講座をお願いして実現したものです。
出前講座
 内容は、
 ○最近の相談の傾向
 ○インターネット関係の相談増加について
 ○「契約」とは法律的な責任が生じる「約束」のこと
 ○口約束で成立する契約と、しない契約がある
 ○クーリングオフについて
 ○悪徳商法について
 など、盛りだくさん。約1時間半があっという間に過ぎました。
 特に印象に残ったのは、①インターネットを使った個人取引が増えるとともにトラブルが増加していること、②悪徳商法は手を変え品を変え私たちの周りに存在すること、の2点でした。
 日常の消費生活での困りごとは、県民生活センターや市町が開設している相談窓口に相談できることを知っているだけでも安心感がありますね。
 静岡県中部県民生活センターでは、こうした出前講座を要請に基づき行っているとの事。東部、西部にも同センターがありますので、地域で消費生活に関する勉強会をやってみたいと思われる団体の皆さんは、ご相談されてはいかがでしょうか。

親子お小遣い教室開催(伊豆の国市)

親子お小遣い教室開催
於:伊豆の国市大仁市民会館
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  師走に入った12月5日(土)の午後、伊豆の国市大仁市民会館において「親子お小遣い教室」を開催しました。東部事務所では今年度の「子育て層に対する生きがい作りサポート活動」のイベントとして、8月の富士市での開催に次ぐ2回目の開催となりました。
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 当日は、インフルエンザ発症等もあって5組の欠席の連絡がありましたが、師走の冷たい雨天の中10組の元気な親子さんの参加を戴きました。最初はみんな緊張していましたが山川講師の温かく優しい語り口調のゲーム説明とお小遣いの話にホッとしたかのように段々と気持ちもほぐれ、和気あいあいの雰囲気に変わり、あちらこちらで歓声、拍手が沸き起こっていました。今回は1年生、2年生の低学年の児童の参加も3組あり、まだ決まったお小遣いは貰ってないかもしれませんが、一生懸命考えて買い物をしている様子が可愛いらしく、結構しっかりしている姿に感心しました。
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  いま、子供の暴力行為が急速に増えているようで、背景に子供たちの「コミュ二ケーション能力不足」が指摘されています。友達といても個々にゲームの画面を見ているのではコミュ二ケーション能力は育ちません。友達と向き合って、相手の目を見て話し、皆でルールに従って事を進める大切さを教えてあげないといけないと思います。その意味でも、このお小遣い教室は参加した子供さんの目の動きを見ていても有意義なものであったと思います。
  今回は、ろうきん(静岡県労働金庫)から5人のボランティアの方にお手伝いいただきました。ここに感謝申し上げます。

インターネットの光と影実施

「インターネットの光と影」実施
 11月28日(土)10:30より、コープしずおか石田店で、「インターネットの光と影」を実施しました。主催:ライフサポートセンターしずおか中部事務所、静岡県労働者福祉基金協会、後援:コープしずおか、運営:NPO法人e-Lunchです。中学生、高校生の保護者を対象に、インターネットの良い部分、怖い部分についてNPO法人e-Lunch松田理事長より説明していただきました。
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 保護者の知らないところで、子ども達がインターネットを自己紹介の道具として使っている「プロフ」や、子ども達に見せたくないサイトなどの説明があり、インターネットは便利であると同時に使用に当たっては、注意が必要だと説明がありました。
 いったんネット上に載ったものは、世界中から見ることができるという事実を知らずに、気楽に個人情報を自ら載せてしまうことの危険性は、当の子ども達が案外知らずにいることもあるようです。
 インターネットの「光」の反対側にある「影」から子ども達を守るためには、日頃の親子のコミュニケーションこそ大切だと、松田理事長はセミナーを締めくくりました。

自分らしい逝き方

セミナー「自分らしい逝き方」実施
シニアからはじめる老い支度の第3弾『自分らしい逝き方』についてのセミナーを開催しました。
講師は、葬祭カウンセラーとしてマスコミ出演や講演に多忙を極めている日本葬祭アカデミー教務研究室代表の二村祐輔氏です。
なかなか知ることのできないお葬式の話、あっと言う間の2時間でした。
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お話の中で、
①理想の最期
アンケートによると、自宅でぽっくり逝きたいが6割、1週間ぐらい入院して心積もりをしてからが3割。
②お葬式
葬儀と告別式をつけた言葉で、2つのことをしているのがお葬式と言い、2つのことをそれぞれ別に考えることが必要。葬儀は、葬送の儀礼(亡くなった人の魂や遺体などの霊的対応)、告別式は、告別の式典(社会的・対人的対応)、告別式は行わない選択もある。
③お葬式の不安
*費用がいくらかかるのか→2001年東京の事例では、平均¥3,458,600。
*お布施や戒名のランクが理解できない→お布施は、これまで暗黙の了解だったが、金額を直接僧侶に聞く方がよいそうで、『お気持ちで』と言われたら再度聞いてみることが大切
2009_1124_123640.jpg*葬儀として最低限行う、棺に納め(納棺儀礼)→搬送し(出棺儀礼)→荼毘に付す(火葬儀礼)は、¥200,000以内でおさまり、ここを出発点に考えるとよい。また、祭壇の平均額は、¥600,000。
④供養とは
魂をあの世に生まれた子供として、遺されたものがその養育をしていくこと。
名前を付け(戒名)、33歳の大人になるまで面倒をみる(33周忌)が、日頃はお世話の部分を僧侶にお願いしているので、養育費としてのお布施をお渡しする。
最近では、人生最後の締めくくりとして、自分らしい式を行いたいと考える人も増えています。
本日、参加者にお持ち帰りいただいた『私の歩み』というノートは、人生の記録を思い出の写真と共に、葬儀と死後の希望なども記入できるようつくられています。
自分を振り返りことは、これまでの人生の記憶を呼び起こし、自分を再発見できるよい機会となり、今後の人生に広がりをもたせることにもつながります。
自分史をつくり想いを伝える。この1冊が、自分だけではなく、遺される人にとってもすばらしい宝物になるのではないかと思います。皆さんもつくってみませんか。
次回は、2010年1月26日、『現代のお墓事情』ということで、第4弾を開催します。
みなさまのお申込をお待ちしております。
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ライフサポートセンターしずおか

あなたも私もできるチョイボラ実施

セミナー「あなたも私もできるチョイボラ」実施
 11月21日(土)、静岡労政会館にて、セミナー「あなたも私もできるチョイボラ」を実施しました。これは、「楽しい定年塾(グループ・Do動、ライフサポートセンターしずおか、NPO法人WAC清水さわやかサービス)」+NPO法人男女共同参画センター交流会議が主催して、来る時に、出来る人が、出来る事をちょっとだけお手伝いをする、チョイボラについてのご案内をするという企画です。13人が参加されました。
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 当日は、
一般:ボランティア市民活動センター静岡
医療系:静岡県立総合病院
福祉系:WAC清水さわやかサービス
の3団体から、ちょっとしたボランティアの例をあげていただき、参加者と意見交換するという内容です。各団体からのお話の概要、意見交換は下記の通りです。
1.ボランティア市民活動センター静岡 北島啓詞氏
・互助による地域づくりをしたいと考えている。
・ボランティア情報を毎月発行し、公的施設に設置している。
・ボランティア活動は、�できること、したいこと、�活動の範囲が広すぎないこと、�地域とのつながりを深めるメリットがあること、�無理の無いリズムで活動すること、などがポイント。
・団塊世代は技能・知識を生かす場面が沢山ある。
・定年は、新しいことを始めるチャンス。新たな出会いや発見が、生活のうるおい、生きがいになる。
Q.ボランティアをするのにはどうすれば良いでしょうか?
A.ボランティア市民活動センターの窓口で相談、情報提供ができます。静岡市内3区にある地域福祉推進センターもご利用ください。
Q.これといった特技が無い人はどうすればいいでしょうか?
A.収集ボランティアなどはいかがでしょう。アルミ缶やエコキャップの活動があります。使用済み切手や書き損じはがき収集も良いのでは。注意点は、収集したものを引き取ってくれる団体を探すことです。赤い羽根募金もボランティアととらえることができます。身近な事から始めれば良いでしょう。
2.静岡県立総合病院 根本 敦氏
・県立総合病院では、個人と団体のボランティアに協力いただいている。
・個人では、「外来グループ」、「病棟グループ」、「図書グループ」がある。
・団体では「花壇の手入れ」、「乳腺相談活動」、「動物的介在活動(犬や猫と患者さんとのふれあい)」、「外来病棟活動」、「院内コンサート」がある。
・ボランティアの方が都合の良い時間に活動できるよう配慮している。年度初めに登録していただくが、年度途中でも随時受け付けている。
Q.ボランティアの交通費や昼食代はどうなりますか?
A.ご自身の負担となります。車で見えるボランティアの方の駐車料金はいただきません。
Q.どのくらいの人数がボランティアをされていますか?
A。100人くらいでしょうか。そのうち個人ボランティアは15~6人で、少ないので、是非参加いただきたいと思います。
Q.1日何時間くらいボランティア活動をするのでしょうか?
A.1時間でも2時間でも構いません。外来担当(受付機操作の説明など)は午前中でお願いしています。
Q.不足している分野があれば教えてください。
A.外来が手薄なので、もう少し増えてくれればと思います。
3.NPO法人WAC清水さわやかサービス 鈴木明与氏
・困った人たちのためにボランティアで始めた活動が、今年で14年目に入った。
・デイサービスは、送迎込み、手作りの昼食付きで当初1500円でスタートした。
・あるお年寄りに何が一番困っているか聞いたところ、「ゴミ出し」という返事だった。ちょっと気づかない所にも困り事がある。
・ボランティアの人が来てくれると大変助かる。
Q.活動エリアを教えて下さい。
A.旧清水市内です。
Q.ゴミ出しのような問題は、例えば民生委員さんに頼むことはできないでしょうか?
A.民生委員さんは、かなり忙しいので難しいです。地域に「駆け込み寺」があれば、こうした問題が解決できると思います。今の社会は町内に誰が住んでいるのかも分からないし、知らせてもらえない。そこで、WAC清水では、月1回地域の人たちが集まれる居場所を作りました。こうした小規模な居場所が歩ける範囲にあるのが理想です。小学校をそのような目的に使えたら良いと思います。
3人の講師の皆さん
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 上記のように多くの質問が出されました。最後にNPO法人WAC清水さわやかサービス 鈴木明与理事長が、「ボランティアをするためには健康第一。これからのキーワードは「地域」、声を出すことが大事。声を出して初めて地域が変わる。仲間作りをして行動を起こして欲しい」とまとめ、終了しました。

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